2026/01/10 12:44

丙夜から始まる、ひとつの美の進化
一つの柄を完成させるために続けてきたのではありません。
一つの美を、時間とともに育て、磨き、更新し続けるために続いてきました。
丙夜は、ある瞬間に「完成」した作品ではなく、
思考の起点であり、構造の原型であり、
そこから無数の可能性が派生していくための“核”として存在しています。
このコレクションは、
流行に合わせて変化した記録ではなく、
自分自身の美意識と向き合い続けた軌跡です。

構造を見直し、
密度を高め、
色を削ぎ、
ときには感性を拡張しながら、
丙夜という原点は何度も再解釈されてきました。
深・丙夜は完成度を極限まで引き上げるための到達点であり、
丙夜・零は思想を純度の高い形へと研ぎ澄ました姿であり、
Heiya Artistical は美の解釈を広げるための新しい視点でした。
それぞれは別の作品でありながら、
すべてが同じ原点から生まれ、
同じ思想の延長線上に存在しています。
HeiYa Collection は、
過去の作品を並べるためのアーカイブではありません。
試行錯誤と選択の積み重ねを可視化し、
美がどのように成熟してきたのかを示すための記録です。
完成を目指すのではなく、
進化し続けることを前提にしたコレクション。
それが、Heiya Collection 2017–2026 です。

■ 丙夜(2017)
原点。すべてはここから始まった。2017年、赤色の花鏡と並び、青の和柄として minne で販売を開始した「丙夜」。
当時の丙夜は、完成されたプロダクトというよりも「構造を持った和柄」の提案だった。
曲線、重なり、奥行き、そして青の階調。
日本的な美意識を、抽象構造として成立させるという試み。
結果として、丙夜は
全45種類の和柄の中で5年間連続人気1位という異例の存在になる。
それは「流行った柄」ではなく、
基準になった柄だったから。
丙夜は原点であり、
すべての派生作品の核となる思想を持つ存在。

■ 深・丙夜(2022)
完成度を極限まで引き上げた、上位モデル。丙夜を単なるリメイクではなく、
「再設計(Re:design)」として再構築したのが深・丙夜。
解像度、階調、構造の緻密さ、奥行きの情報量。
すべてを当時の最高水準で再構成したモデル。
深・丙夜は
丙夜の完成形であり、上位モデルとして位置づけられる。
・より深い青
・より立体的な構造
・より情報密度の高い描写
丙夜の思想を「最大画質で結晶化した存在」。
丙夜が“アートとして成立するプロダクト”に到達した瞬間でもある。

■ Heiya Artistical(2025)
感性を拡張した、アーティスティカルモデル。Heiya Artistical は、
丙夜の構造をそのままに、
色彩と印象を大胆に転換した作品。
白を基調に、
柔らかさ、透明感、女性的な美意識を加えたことで
それまでの HeiYa にはなかった領域に踏み込んだ。
・強さよりも余白
・構造よりも空気感
・青よりも光
Heiya Artistical は
女性向けモデルとしての象徴であり、
ブランドの表現幅を広げた存在。

■ 丙夜・零(2025)
最新形。無駄を削ぎ落とした“純粋な青”。丙夜・零は
「青和柄とは何か」を、もう一度ゼロから問い直したモデル。
色の要素を青だけに限定し、
装飾性を削ぎ、
構造だけを残した。
夏にプレリリース、
冬に正式販売という流れは、
市場の反応を見ながら完成度を高めていくプロセスそのものだった。
結果として丙夜・零は
現在もっとも人気のあるモデルとなる。
深・丙夜が「完成度の頂点」なら、
丙夜・零は「思想の純度の頂点」。

■ 深・零(2026)
そして、丙夜の進化はまだ続きます。
2026年3月1日。
新作「深・零」を公開予定です。
深・零は、
「深・丙夜」が持つ高い完成度と、
「丙夜・零」が持つ研ぎ澄まされたシンプルさを、
ひとつにまとめた作品です。
丙夜は「完成品」ではなく、
進化し続けるための原点。
深・零の公開は、
その進化が今も続いていることを示す、ひとつの節目です。
これからも丙夜は、
より美しく、より純度の高い形を目指して、
静かに進化し続けていきます。
